
鳩山政権100日
(1)100日評価
クリスマスの日、鳩山政権はいわゆるハネムーン期間とされる政権発足後100日を
終える。
ぎりぎり合格点というところではないか。
日米密約や仕分けで見られるような情報公開、政策の優先順位の変化、政と官の関係
変化などは政権交代がなければできなかった事である。
しかし、問題も多い。全体最適を図るための調整役が不在である。各大臣がやや気負い
すぎたところもあり概算要求が膨らんだ。結局、小沢幹事長が悪役を買って出た感がある。政調会長を廃止した弊害でもあるが、現在の官邸メンバーからすれば、やはり菅副総理がもっと前面に出て調整役をやらねばならないのではないか。
(2)生き物としてのマニュフェスト
マニュフェストはそもそも生き物で手入れが必要な代物である。情勢変化に応じて修正することはやむを得ない。大切なことは説明である。正面から逃げずに説明
しなければならない。
麻生政権下での今年度予算における税収見積もりは46兆円あった。しかし実際の税収は37兆円くらいになりそうである。元来民主党のマニュフェストは46兆円を
前提にしていた。そうなると一定の見直しは必然となってくる。
4年間で70点取れれば良いのではないか。普段から有権者に接していると多くの方々は100点をむしろ望んでいない。マニュフェスト内容で投票した方ばかりでは
ないし、その内容自体にも100%の賛成という方はほとんどいない。国民の皆さんとのキャッチボールが肝要である。
(3)民主型成長戦略
各省バラバラに練っている成長戦略を国家戦略室で集約すべきだと10月頃から菅さんに申し上げてきた。12月になって遅まきながら政府に検討チームが立ち
上がった。
成長戦略は死活的に重要である。
まず、わかりやすい理念と目標が必要だ。例えば、世界に先駆けて少子高齢化社会と温暖化を克服する国となること、経済面でアジア35億人とともに生きる国家と
なることを宣言する。その上で、2011年までに名目成長率を3%、実質成長率を2%、インフレ率を1%にするとか、2015年までに名目成長率を5%、実質成長率
を3%、インフレ率を2%にするとかいうように。
ポイントは、@住宅・医療・介護・農業などの内需型産業に対して産業政策的振興を行うこと。Aアジアの内需は日本の内需と考え、戦略的に輸出の振興を行うこと。
B温室効果ガス1990年比25%削減に向けての体系的政策を打ち出すことである。
これらのことについては積極的に政府に提案していくつもりだ。